マクラメ編み作品でよく見る「渦巻きコースター」。
使う技法はほぼ横巻き結びのみなので、一見作るのが簡単そうに見えます……が、意外と奥が深いハンドメイドです。
私も初めて作ったときは、上手くいかなくてけっこう苦戦しました。
この記事では、そんなマクラメ渦巻きコースターの作り方や糸の長さの決め方をご紹介していきます。
ひも・糸の準備
渦巻きコースターは、使う糸の太さや種類によってひも・糸の用尺が全く異なります。
糸の用尺を決めるのが、渦巻きコースター作り最初の難関だったりします。
そこで、どんな糸・ひもでもOKな「糸の長さを決める方法」をご紹介します。
今回は、太めな5㎜のマクラメ糸で作っていきます。
また、わかりやすいように芯ひも・結びひもの糸と色を変えています。同じ糸で作っても全く問題ないので、お好みに合わせて糸を選んでみてください。
芯ひもの長さの決め方
まずは、芯ひもの長さの決め方をご紹介します。
芯ひもで、実際に作りたいサイズの渦巻きを作ってみます。
このとき、「使う糸の太さ × 2」くらいの幅を開けて渦巻きを作ってください。
- 5㎜の糸 → 10㎜
- 3㎜の糸 → 6㎜ という感じ。
巻き結びしたときの幅分の余裕を見るイメージです。
次に、渦巻きの「半径 × 7㎝ +予備分数cm」を残して糸をカットします。
今回は直径16㎝くらいを想定しているので、60㎝ほど残してカットしました。
結びひもの長さの決め方
渦巻きコースターは、最初に5本の結びひもを用意して、あとは編みながら結びひもを足していきます。
最初の5本は、「芯ひもで残した長さ ×2」より少し短めでカットします。
今回は、100㎝でカットしました。
マクラメ渦巻きコースターの編み方
芯ひも・結びひもの準備ができたら、さっそく編んでいきましょう。
中心部分から編んでいきます
渦巻きコースターは、中心部分から編みはじめます。
芯ひもをカットするときに、渦巻き部分以外に残しておいた長さで折り返して置く。
二重になった芯ひも部分に、結びひもを取り付けます。
※取り付け方は、こちらの記事の 1.基本の編みはじめ を参照してください。
芯ひもにできた「わ」部分に、逆側の芯ひもを通します。
そのままギューッと引っ張ってひきしめてください。
しっかり引き締めると、中心部分が出来上がります。
芯ひもの残しておいた部分は、次のステップから結びひもになります。
横巻き結びしていきます
ここから、ひたすら 横巻き結び をして渦巻き柄を作っていきます。
長い芯ひもの隣の糸から順に 横巻き結び をしていきます。
一周編み終わると下の写真のようになります。
渦巻きコースターは、円周が広がるごとに結びひもが足りなくなって隙間が空いてきます。
この隙間に結びひもを足しながら、渦巻き状に編んでいきます。
結びひもを足しながら編んでいきます
隙間を埋める結びひもは、「隣の結びひもの長さ × 2」を目安にカットしてください。
芯ひもに、基本の編みはじめ の方法で取り付けていきます。
取り付けた結びひもを引き締めると、隙間が埋まります。
次は、グリーンの糸から2回分 横巻き結び していきます。
そうするとまた隙間が空いてきます。
先ほどと同じように、結びひもを足していきます。
2週目は、だいたい横巻き結び2~3回に1回、結びひもを足します。
2週目が編み上がりました。
だいたいの目安ですが、
2週目は横巻き結び2~3回につき結びひも1本足す
↓
3週目は足さずに編む
↓
4週目は横巻き結び3~4回につき結びひも1本足す
↓
5週目は足さずに編む ………という感じです。
この結びひもを足すタイミングが、使う糸の太さや種類によってけっこう変わってくるのが渦巻きコースターの難しいところ。
隙間が空いてしまったときは、都度足していくのがいいかもしれません。
何度か作ると、ひもを足す場所のコツがわかってきます。
結びひもを足しながら、渦巻き柄を編み終えました。
(今回、足していく結びひもをちょっと長くカットし過ぎてかなり余ってしまいました。汗)
渦巻きコースターの用尺を出すのは本当に難しいので、作りながらメモを残しておくと、後でまた作るときに役立つのでおすすめです。
最後にフリンジを作っていきます
渦巻き柄を編み終えたら、最終の仕上げをしていきます。
編んだ渦巻きコースターを裏返して、編み地に芯ひもを絡ませます。
余った部分はカットして、端を手芸用ボンドで留めてください。
※鉗子を使うと、編み地に通しやすいです。
鉗子・手芸用ボンドなどはこちらの記事でおすすめをご紹介しています。
ボンドが乾いたら、表に戻してまわりのフリンジ部分を均等な長さにカットします。
今回は、4.5㎝でカットしました。
フリンジ部分をコームでとかしてほぐせば完成です。
お疲れさまでした!
サイズも最初に設定した通り、だいたい16cmで完成しました。
糸の太さや種類によっていろんな「渦巻きコースター」に
マクラメ編みの渦巻きコースターは、使う糸・ひもによってその見た目や雰囲気がガラリと変わります。
いろいろな糸で繰り返し作ってみると、コツもつかみやすくなります。
こちらの3つの渦巻きコースターは、今回の結びひもと同じ1本撚りのマクラメ糸で編んでみました。
左から5㎜・3㎜・1.5㎜の太さの糸で編んでいます。
糸の太さによって編み目の大きさが変わるので、雰囲気もぜんぜん変わりますよね。
こちらの渦巻きコースターは、3本撚りロープ状の糸で編んでいます。
左が太さ5㎜、右が太さ3㎜です。
3本撚りの糸で編むと、編み地に細かな凹凸ができて、奥行きのある仕上がりに。
こちらの渦巻きコースターは、いろんな色の単糸を撚り合わせた毛糸を使ってハンドメイドしてみました。(なんと100円ショップDAISOの糸です。)
こういった特徴のある素材を使うと、より面白い風合いの渦巻きコースターが完成します。
マクラメ編みの渦巻きコースターは、コツをつかむまでなかなか上手くできないかもしれませんが、繰り返しハンドメイドしていくうちに、上手くできるようになると思います。
コップサイズのコースターはもちろん、応用編として大きなサイズのマットを作るのも楽しいです。
ぜひ、マクラメ渦巻きコースターの作り方をマスターしてみてください。
関連記事 コースターのレシピをまとめました。
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