「メリノ」や「シェットランド」など、毛糸を扱っているとウールの中でもさまざまな種類に出会います。商品名になっているものもよく見かけますよね。
それぞれどんな特徴があるのか気になったので、いろいろ調べてまとめてみました。
【1】メリノ
オーストラリア・ニュージーランド・南アフリカで主に飼われている品種。原産はスペインだそう。
手芸糸だけでなくアパレルでもよく見かけるメリノウールは、他の羊毛に比べて繊維が細く柔らかいのが特徴。
繊維の太さによって「ファインメリノ」「エクストラファインメリノ」などと呼ばれることも。ユニクロの商品でよく見かけますよね。
【2】ラムウール
ラムウールとは、生後数か月のメリノ種の子羊から刈り取られるもので、通常のメリノウールよりもさらに繊維が細いのが特徴。
繊維が細いから、チクチク感が少なく軽く柔らかな肌触りです。
また通常のウールよりも保温性が高いのだとか。
【3】シェットランド
英国のシェットランド諸島に生息しており、英国で最も古い品種だそう。白・グレー・ブラウン・ブラックなど、11色の基本色があります。
シェットランドウールは、弾力・ハリがあり、耐久性も高いのが特徴です。
他の品種に比べると体が小さくて、刈り取れる量が少なく貴重な品種です。
【4】ゴットランド
スウェーデンのゴットランド島で買われている羊の品種で、とても希少性が高いそう。
巻いた毛並みが特徴で、モヘアが混じっているような見た目になるそうです。軽く光沢があるのが特徴。
【5】コリデール
毛が細いメリノ種と長毛のリンカーン種を交配したコリデール。ニュージーランドが原産です。リンカーン種は食肉用として飼育されているそう。
そんなコリデールは、光沢があり柔らかいのが特徴。
日本でも多く飼育されており、なじみのあるカワイイ姿です。毛糸の原料として主流の品種になります。
【6】ブルーフェイスレスター
18世紀にチェビオット(後述)とイングリッシュレスターから品種改良されたウールで、西カンブリア地方が原産です。
軽くて光沢があるのが特徴。
繊維が細く、柔らかい質感になるそうです。
【7】ロムニー
英国のロムニー・マーシュ地方が原産。ニュージーランドで飼われている羊の約半分がこの品種だそう。
光沢・ハリがあり、毛足が長いのが特徴。
カーペットを生産する際に使用されることが多い品種です。
【8】チェビオット
英国のチェビオット丘陵が原産の品種。しっかりとコシ・ハリのある毛質で、とても膨らみや弾力があり軽いのですが、編み地が崩れないのがメリットの品種です。
アラン模様などの編み地がしっかり美しく仕上がるのが特徴。
【9】フォークランドウール
DARUMAの毛糸で「フォークランドウール」というものも見つけました。
南大西洋上の南極にほど近い場所に位置するフォークランド諸島は、豊かな牧草地があり、ペンギンが生息するなど、大自然にあふれた島です。 大きさは新潟県とほぼ同じ大きさで、この島々の人口は約3,000人ですが、50万頭ほどの羊が生息しています。 この島で育った羊の毛は一般的な羊毛よりも白度がとても高く、柔らかさの中にもハリやコシがあるのが特徴です。
http://daruma-ito.co.jp/
希少性の高い毛糸だそうで、柔らかさ・ハリ・コシがあるとのことなので、編み地模様もきれいに仕上がりそうです。
ウール(羊)の種類まとめ
ウール(羊)の種類についてまとめてきました。
世界には、3000~4000種もの羊がいるそうです!
ウールとひとくくりにしがちですが、知れば知るほど奥が深く興味をそそられます。
また、手芸で使うような羊種を見つけたら追記していこうと思います。